日本一周自転車旅97日目7月30日(木)【コタン温泉・硫黄山】屈斜路→標茶

4:00 起床
パラパラと小雨が降っている。あー憂鬱だ。テントをどうやって干そうかな。
そう思ってうだうだしていたら雨が止んできた。雨雲レーダーで見ると1時間後にまた降り出す。いま撤収するしかない。フライシートを拭き取りタオルで拭き上げて、センターハウスのひさしの下に移動する。グラウンドシートは外して看板に掛けて干す。

干している間に荷物の整理と朝食。特に食材を準備していなかったので、バナナと食パンにピーナッツバターを塗っただけのもので間に合わせる。

8:45 出発
天気は予報どおりあまりよくない。とりあえず硫黄山方面に向かいつつ、天気の具合を見ながら考えることにする。

9:10 屈斜路湖畔を北に向かうとすぐ、「古丹」という地区に入る。
ここには湖畔の無料露天風呂がある。覗いてみると男女1名ずつ先客がいた。とりあえずご挨拶だけして入ってみる。
ここのお湯は透明で特にくせのないお湯だがとにかく熱いのが有名だった。ところが今回入ってみるととても入りやすい湯温になっていた。どうやら外国人が多く入ってくるようになって温度を調整するようになったらしい。
一応左右に分かれた男女別の更衣室?はあるが、それ以外特に仕切りや壁はない。風呂は中央に大きな板状の岩で仕切られているものの、行き来できるくらい片方が空いている。
でもこのあと続々と男性、女性それぞれ入りに来る観光客が来て賑わっていた。

ここは以前アイヌの小さな土産物屋とかがいくつか並んだ鄙びた地区だったけど、今は新しい施設やホテルが建って雰囲気がずいぶん変わった。でも昔の面影が残る建物も一部あったり。

1時間近くコタン温泉にいたがリスタート。
屈斜路湖畔をさらに北へ。

10:15 「砂湯」地区
ここの砂浜はまず立っただけで足元が熱い。砂を掘るとすぐにお湯が出てくる。
だから浜のあちこちに掘られた穴があるけど、砂だらけになって面倒くさいのでほとんどの人は温泉には入らない。というか周辺は完全に観光スポットでスワンボートの桟橋のそば、よっぽど度胸がないとちょっと無理だね。

10:45 川湯温泉に到着。
天気は相変わらずよくない。気温は22℃程度。このあとどうするか本当に悩む。

セイコーマートで朝食の補充。ソーセージとカップ麺を食べながら地図をながめ悩む。

11:20 道の正面に蒸気を吐くはげ山が見えてくる。硫黄山だ。
ここは大抵の人が摩周湖展望台とセットで訪れる定番の観光スポットだ。なんていったって駐車場のチケットが2か所共通券になっているので文字通りのセットだ。うまい商売をしている。

ここの風景は昔から変わっていない。山の斜面の所々から勢いよく吹き出す蒸気。硫黄の臭い、析出した硫黄で黄色くなった岩。
変わったといえば以前はこの蒸気で蒸した玉子を3湖200円とかで売っていた人たちが何人かいたのだけど、今はもうだれも売っていない。代わりにレストハウスの中で「蒸し玉子」って売っている。どんな風に蒸しているかなんか怪しいもんだ。
以前何かで見聞きした話だと、蒸し玉子を打っていた人たちは暴力団関係の人がいて資金源になっていたから排除されたとか。ホントウか?本当ならずいぶん倹しいしのぎだなぁ、なんて思ったりしていた。

硫黄山の駐車場で観光バスに乗り込む人に摩周湖は行ったか、どんな天気だったか聞いてみた。
少し前の時間になるけど小雨が降っていた、でも今はもうだいぶ晴れているから大丈夫なんじゃないか、とのこと。

11:45 よし、せっかく来たのだから摩周湖まで登ろう、ここから標高差は約550m。2時間くらいかな。

そして登り始めてしばらくした時、やつらが現れた!
「ブヨ」だ。こいつらは小さい。そして大群でたかってくる。小さいから止まられても気づきにくく、さらにかまれてもほとんど痛みを感じないヤバいやつらだ。
もうこれでぽっきり僕の気持ちは折れてしまった。
青空の望めない摩周湖へ、このブヨにイライラしながら体力と精神をすり減らしてまで登る意味など無い!!やめたやめた。
500mほど進んだところで引き返す。今日はもうおしまいだ。釧路方面に進路を取り直す。

12:00 道端でセミファイナルをむかえているセミをひろう。
エゾゼミかな、コエゾゼミかな。いまこの辺りはセミの大合唱の時期。このセミは節回しの無い単調な「ジー」という鳴き声で鳴いている。体は小さいが結構な音量だ。

まずは弟子屈に戻り、国道391号を釧路方面に向かうコースをとる。
もう直線の道は飽きてきたな。ちょっと油断するとすぐ直線。小さな脇道までかなりの直線。

13:05 国道391号の交差点。釧路・標茶方面に右折。
真っ直ぐ行けば中標津。「開陽台」という、ライダー&サイクリストの聖地と呼ばれる展望台、キャンプ場にも行きたかったけど、この天気だし、さっきの摩周湖で折れた気持ちでは行く気にならない。まあ、そんなこともあるさ。

「養老牛温泉」という地名も見える。昔、妻とドライブでたまたま飛び込んだ旅館の夕食がとにかくうまくて、おひつを2回おかわりしたという思い出の場所。あの旅館も今はもう無くなってしまったけど、あの飯は本当にうまかった。

13:45 標茶町に入る。これは「多和平」という展望地のイラストだ。

14:40 約2時間走りっぱなしで疲れた。
標茶のスーパーマーケットで一休み。夕食の食材を買い、おやつにかつ丼を食べる。

どんよりした曇り空の下、ただひたすら走るのみ。大きなアップダウンは無いので楽だけど、、、また直線だ。

16:00 シラルトロ湖。釧路湿原の東端にある大小の湖沼の一つ。
湖面を何か単一の水草が覆っているけど何かな。在来ならいいけど侵略的外来種だったらひどいな。

16:20 あんまり何にもないもんだからちょっと寄り道。案内標識に惹かれてサルボ展望台へ。
エッチラオッチラと山の遊歩道を登って行ってみたものの周囲の木々が邪魔で眺望が良くない。かろうじて塘路湖と釧路湿原の端っこの方が見えた。

16:45 この近辺にはいくつか他にもキャンプ場があるけど、国道から一番近くて行きやすいので、今夜の寝床はここにする。

夜、雨が降りそうな予感がするので、テントを炊事場の屋根の下に張る。
お腹がすいてペコペコなのでさっそく飯を炊く。今日のおかずは「摩周豚のジンギスカン」。セイコーマートのラム肉ジンギスカンより量が1.5倍あるし、肉もボリュームがあって食べ応えがあっておいしい!野菜もいつものカット野菜じゃなくて単品で。これだとたっぷり野菜が摂れる。ご飯が足りない!
ホットサンドメーカーを鉄板代わりにしてちょっとずつ焼いては食べるのでご飯を炊き始めてから食べ終わるまでに2時間近くかかった。
食べ残した野菜はスープにして明日の朝食に。

十勝の引力は強い。もう気持ちはすっかり十勝に引っ張られている。ここから帯広は150km以上あるので二日かかりそう。とりあえず明日は釧路に戻った後白糠方面に向かう。
なんかテントの外からしとしとと雨の音がするな。頼むから明日は雨は降らないで!

ゆるゆるのろのろ。

本日の走行距離: 94km
本日までの総走行距離: 7713km
宿泊地:標茶町・塘路元村キャンプ場
起床:4:00
就寝:22:00
天候:曇り
主な食事:バナナ、食パン+ピーナッツバター、魚肉ソーセージ、カップ麺、かつ丼、摩周豚ジンギスカン

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