日本一周自転車旅71日目7月4日(土)【豊浜トンネル・余市のばあちゃん】積丹→札幌

4:00 起床
ちょうど日の出の時間。テントの真正面から日が昇る。
今朝は朝食用の食材を特に準備していない。ご飯を炊いて缶詰くらいはあるけどなんか面倒くさい。
とりあえずカフェラテとチョコチップクッキーを食べてテントを撤収。
近くのセイコーマートまで行き大盛ペペロンチーノで朝食にする。安くてボリュームがあるのでとりあえずお腹を満たしたいときには最適だ。ただし栄養は無い。

8:00 出発
積丹のセイコーマート前の飲食店ではもう行列ができ始めている。開店は10時からだというのに相当人気のお店の様。

8:30 古平町に入る。
古平は特にぱっとした観光スポットもない地味な町だが、僕はあることでとても印象に残っている町の名前だ。

8:50 道の駅ふるびら・たらこミュージアム
まだできて間もない新しい道の駅のようでピカピカだ。このあたりの道路わきでは何件か「たらこ」の看板を出している店があった。まだオープン時間前だったので中は見れず。

道道998号線への分岐。
「998」か、おしい!僕の世代は「999」に反応してしまうが、実際道道999号は今金町にあるようだ。今金町は瀬棚郡の内陸の町で普通のコースだと通らない。もし北海道の帰り道に余裕があったら寄ってみるかも。

9:10 セタカムイ道路防災祈念広場
ここには二つのものがある。

ひとつは「セタカムイ岩」
アイヌの伝説によると犬が遠吠えをしている姿である。

そしてもう一つが「豊浜トンネル」だ。
古平町の豊浜トンネル。この名前聞いてぱっと思い出す人はどれくらいいるだろうか。
30年前の平成8年、大規模な岩盤崩落がありトンネルを通っていたバスや自家用車が巻き込まれ20名が無くなった事故だ。あの時のニュース映像がとてもショッキングで、そして本当にたまたま通りかかったその時に崩落したという悲運が、ものすごく印象に残っているのだ。そんなに交通量の覆い道路ではないのに。
現在の豊浜トンネルは、事故のあった旧トンネルの一部と東側のセタカムイトンネルを山側でつないで新たに作ったもので、事故のあったトンネルの出口は見ることはできない。実際にトンネルを通ってみると内部で2か所つぎめのような部分がある。新豊浜トンネルの余市側出口の横には、旧豊浜トンネルが残されていた。この反対側の出口で事故が起きた。

9:30 余市町に入る。
パーキングで後ろを振り返ると「ローソク岩」が見えた。極端に細く高さも結構あるように見える。今にも折れそうだ。

さらに進んだところで半分以上登っていた峠を降りて戻るというミスをした。寄りたかったところの分かれ道を通しすぎてしまった。
10:00 えびす岩と大黒岩
根元が細くなって折れそうなのがえびす岩だ。実際見てみるといつ折れてもおかしくない。強い波があたったら耐えられそうにないようにみえるのだが。
この入り江では大勢のSUP(サップ)をしている人たちがいた。ちょっと風も強く波もあるので難しそうだが、浅瀬で遊んでいる子供たちを見ていると僕も海に入りたくなってくる。
SUP教室のスタッフのお姉さんが話しかけてきてくれて楽しいひと時もあった。

10:40 余市の市街地に入る
宇宙飛行士の毛利さんの出身地ということで宇宙押しの町だ。そしてリンゴとニッカウヰスキーの町でもある。
以前はニッカウヰスキーの蒸留所は自由に工場見学や試飲ができていたが、今は事前の予約が無いとダメらしい。コロナとインバウンドのせいだ。残念。

余市駅の駅前にある有名な海鮮のお店「かきざき」にはざっと見ても100人くらいの行列ができている。まだ11時なのに。
行列ができている小さな寿司屋も。格安寿司ランチが人気らしい。

11:00 とりあえず疲れたので市内のコープさっぽろで休憩。イートインコーナーに自由に使えるコンセントがあったのでバッテリーを充電しながら1時間ほど休んだ。

そして余市には今回探したい場所があった。
4~5歳くらいの頃だと思う。当時余市に住んでいた祖父母の家に母と行ったことを覚えている。おそらく僕の一番古い記憶の一つだ。帰りはプロペラ飛行機で帰ってきたことも覚えている。たぶん丘珠空港からYS11に乗ったのではないか。
祖父母の家は古い木造の長屋のような家だったと思う。そして近くに踏切があり、そこで蒸気機関車が来るのをずっと待っていたという記憶があるのだ。せいぜい1時間に1、2本しか来ない汽車をいつまでも待つ僕に、もう帰ろうと手を引く祖母か母。そんな思い出の場所はどこだったのか探したかった。
わかっているのは「余市町黒川町」という地名だけ。地図を見ると黒川町で踏切があるのは2か所。踏切はそんなに増えたり減ったりしないのでこのどちらかである可能性が高い。
最初に行った踏切はどうにもしっくりこなかった。違うと思う。
そして次に行った2か所目が「あれ?」と思う雰囲気があった。もしかしたらここかも。道路が斜めに線路を横切っている。その名も「斜踏切」。そしてその近くに木造の長屋風の建物が、、、あるわけない。55年以上前のことだ。コンクリート造り5階建ての町営アパートが少し気になった。

うろうろしていたらそこにちょうど通りかかったおばあさんと目が合った。とても気さくな方で「どこからいらしたの」と声をかけてくれた。80歳、50年この近くに住んでいるという。そして聞いてみた。このあたりに古い木造長屋みたいな家が並んでいた場所は無かったですかと。
するとこの町営住宅が建つ前にボロボロの今にも倒れそうな家が並んでいたという!ああ、もしかしたらそこかもしれない!もちろん確証はない。あの時代だとそういう家屋はあちこちにあっただろうし。
でも、このおばあさんとたまたま出会い、話を聞けたことの偶然が何かを感じさせる。おばあさんと握手をしてお別れした。
余市にはいままでも何度も来ていたけど、こうして自転車で回ることができてよかった。自転車じゃなければこんな風に探し、出会うことはなかった。

13:00 小樽市に突入。
小樽の市街地は山に囲まれているので、入るのも出るのも峠越えしなくてはいけない。
一番最初の忍路トンネルではトンネル内で事故があり長い車の渋滞の列ができていたが、自転車は右側に広い歩道があったので快適にスルー。
最後に「イルカ」のトンネルをくぐれば小樽市街に入る。

小樽もさんざん来ているので改めて見たいところは無いけれど、とりあえず小樽駅や旧手宮線跡を通り運河沿いに。それにしても観光客の多いこと。週末ではあるけどまだ夏休み前。半分以上はインバウンド。運河周辺も本通りも人があふれていてとても自転車を並べて写真を撮れる雰囲気ではない。さっさとスルー。

札幌方面に向かって朝里-銭函の山越え。
結構な坂で暑さも加わりかなりへばる。最後の張碓トンネルをくぐると札幌だ。
15:30ごろ、札幌市の境界を超えたはず。だがカントリーサインを見落としてそのまま通過してしまったようだ。

16:20 石屋製菓・白い恋人チョコレートファクトリー
通りがかりに寄ってみた。それだけ。ここはいつも花がいっぱい咲いている。

17:30 北海道庁
赤レンガ造りの旧本庁舎。開拓使の印、五稜星が見える。

大通り、すすき野も人が多い。ここもインバウンドが(以下略)

今夜はひさしぶりに快活CLUBへ。
ノートPC用のモバイルバッテリーがちょっと寂しくなってきたので充電もしたいし、シャワーも浴びたい。

日曜と月曜、二日間、札幌周辺で何しよう。何も考えていない。
ゆるゆるのろのろ。

本日の走行距離: 103km
本日までの総走行距離: 5738km
宿泊地:札幌市・快活CLUB札幌環状通東店
起床:4:00
就寝:22:00
天候:晴れ
主な食事:チョコチップクッキー・セコマペペロンチーノ・楽陽シウマイ・4個入りカレーパン・野菜ジュース・セコマ大盛かつ丼

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