日本一周自転車旅76日目7月9日(木)【プレサレ焼尻・ウトウ一斉帰巣】羽幌→天売

4:00 起床
さて今日はいよいよ焼尻島・天売島に渡るぞ。42年前の夏もこの海岸に泊まり、沖合の二つの島を眺めた時にいつか行ってみたいとずっと思っていた島。
いつものホットサンドを作り、てきぱきとテントを撤収。

5:40 このあたりはモバイル電波が弱いのでとりあえずさっさとフェリー乗り場に移動する

「オロ坊」。かわいい。

フェリー乗り場には小型フェリーと高速船が停泊中。8時に高速船、8時半にフェリーが出港する。自転車はフェリーにしか載せられないので、フェリーの乗船手続きが始まる8時まで待機。

8:10 フェリー「オロロン2」に乗船。2等船室はいわゆる雑魚寝スタイル。

8:30 出港

焼尻島まで1時間くらいなのでデッキで外を眺めながら到着を待つ。

9:30 焼尻島に到着!「オンコ」の島だって。

9:40 ではさっそく走りますか。
まずはその「オンコ」の林に向かい、島の中心部を通る遊歩道を西へ向かう。
9:55 途中「工兵街道記念碑」なる大きな石碑があった。戦前に陸軍の工兵が島の道路を開鑿したことを記念したもの。
10:00 ほどなくオンコ原生林の入り口に到着。

するとその入り口の脇に「会津藩士の墓」が!
なんでこんなところに会津藩士?福島県民が素通りすることはできない。
二人の墓石があり「戊申7月」と彫ってある。詳しいことはわからない。

「オンコ」とはアイヌ語の名前で、いわゆる「イチイ」の木のこと。普通は10m以上にもなる木だが、ここのオンコは風雪のためか背が低い。

10:20 「オンコの荘」と呼ばれる、オンコが大きなドーム状になり中に入れるところがある。ガイド付きハイヤーで来ていたグループと一緒に話を聞く。

10:30 さらに牧草地の中を進み、島の西端の「鷹の巣園地」に到着。
360度日本海を見渡せる。西側には天売島が間近に見え、北の方にはうっすらと利尻富士が見えた。
島の南側の道を東へ戻る。

10:55 白浜野営場。焼尻島唯一のキャンプ場。
磯遊びのできる海岸にあり楽しめそうである。

11:00 焼尻めん羊牧場
「めん羊」って羊毛を取るための羊を指すんだけど、これは肉用のサフォークじゃん。なんで?
なんてどうでもいいことを考えながら走ってフェリー乗り場に帰着。所要1時間20分。小さい島なのであっという間だ。

フェリー乗り場の隣にある「島っ子食堂」。
メニューにラーメンやカレーが並ぶ中で「サフォークバーベキュー 4000円」!!!
さっき見てきた羊牧場で飼育された羊は「世界一のサフォーク」「幻の羊肉」「プレ・サレ焼尻」と呼ばれ、流通量も非常に少なく限られた場所でしか食べられないらしい。
にしても「4000円」!!!高い!!!

「幻の」といわれちゃ食べるしかない。思い切って注文してみました。超贅沢ランチ。
七輪の炭火で焼きます。脂がしたたってパッと香ばしい香りの煙がたちます。味付けは塩コショウのみ。
食べます。うまいな~。まず脂の甘味!そしてほどよく柔らかく噛み応えもある肉質。僕は臭みのあるマトン肉も大好きだけど、この肉はそういった臭いは全くない。うまい。満足しました。

「焼尻めん羊まつり」のポスター。この肉が安く食べられるらしい。また来てみたいな。

お腹もいっぱいになって天売行きのフェリーの時間まで約2時間半。
目の前の防波堤で釣りしましょ。
コマセをまいてサビキを垂らす。
まったく魚がいない。小魚すら寄ってこない。潮をみると全く動いていない。
1時間半ほどいろいろ試してみても何の反応も無いので終了。見事にボウズ。

15:20 そそくさと天売島行きフェリーに乗り(さっきと同じ船)約25分。
15:45 天売島に到着!ここでは「ウトウの一斉帰巣」を見る!

雲行きがだいぶ怪しくなってきた。ときおりぽつぽつと雨粒が落ちてくる。
まずは今日の宿「萬谷旅館」にチェックイン。この旅でネットカフェ以外で初めての旅館だ。
部屋は2階の21号室。6畳の和室。

「今夜はウトウを見に行く」と伝えたら、食事は通常より早めの17:30で準備してくれる。
安い民宿を取れなかったのでこの旅館になったが、一番安いコースでもこの夕食なら十分すぎます。
おひつのご飯全部食べてしまいました(笑)おかわりしようとも思ったけどこのあとまた自転車に乗るのでやめた。

18:00 荷物を全部下ろして軽くなった自転車に乗り、島の西端「赤岩展望台」に向けて出発する。
ややきつい坂を登り展望台が近づいてきたとき、急に道路上に大量の白い鳥のフンが落ちている。そしてその道路わきを見ると土の部分にポコポコと穴があちこちにあいている。これがウトウの巣か。

18:30 赤岩展望台に到着
まだ明るいので一斉帰巣までまだ時間がある。岬の先端の赤岩などを見て回る。それにしてもこの辺り地面は鳥のフンだらけだ。そしてとうとう雨が降り始めた。
見学ツアーの車も集まり始め、人も増えてきた。全部で30人くらいだろうか。

19:25 日が暮れて暗くなり始めたその時、ウトウが突然現れた。
数十万羽のウトウが次から次へとやってくる。暗い海の方からバサバサといかにも飛ぶのが苦手そうな音をたて、低く飛んできたやつは近くの草むらに、高く飛んでいる奴は少し先の高台に降りていく。中には着地点を誤ったのか駐車中の車に激突し、よろよろと立ち上がって草むらに入っていくやつも。ケガしてないかな。
真っ暗になるまでの40分間ほどの間、この騒ぎは続いた。

草むらの中に入っていったやつは姿が見えなくなるのだけど、道路わきの巣の近くはウトウがうろうろしている姿が見られる。
ウトウの帰巣というと、たくさんの小魚をくわえて戻ってくる姿が有名だけど、今回はそのような魚をくわえたやつは見られなかった。たぶんもうヒナはみんな巣立っていて、いま飛んでいるのは親と子が一緒に海に餌を食べに行っているからだと思う。ちょっと残念。

20:00 この時間になると見学ツアーのグループが引き揚げ始め、ガイドが設置したLEDライトも片付けられる。あたりは真っ暗になる。そうするといままで草むらに隠れていたウトウが路上にひょこひょこ現れ、歩き回ったり座り込んだり。なるほど、路上の大量のフンはウトウが夜の散歩の跡か。

ウロウロするウトウをよけながら雨が降り真っ暗な道を旅館に戻る。来た道を戻ってもいいけど、どうせおんなじ真っ暗道なので、島の北側の道で一周するように走る。
21:00 旅館帰着

今日は密度が濃い一日だった。天気がいまいちだったのが残念だったけど、念願の焼尻島・天売島に来てやりたいことができた。満足だ。

明日も天気は悪く、しばらく1週間ほどぐずつくらしい。
この季節のいわゆる「蝦夷梅雨」だろうか。

ゆるゆるのろのろ。

本日の走行距離: 31km
本日までの総走行距離: 6059km
宿泊地:天売島・萬谷旅館
起床:4:00
就寝:23:00
天候:曇り
主な食事:ハンバーグホットサンド、プレサレ焼尻BBQ、旅館夕食

フェリーの中でログを開始するのを忘れていたことに気づいた。海中からスタート(笑)

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