4:30 起床
雨は降っていないがヒンヤリと湿った空気。天気予報では一日曇りの予想。とりあえず走れる天気なので荷物を整理して支度をする。


6:05 キャンプ場を出発。2泊お世話になりました。
まずは宮城県庁を目指して南下する。まだ朝の時間が早いので車が少ない。

6:40 宮城県庁に到着。正面に花時計あり。木々に囲まれていてまさに杜の都の風情。



正面玄関脇には宮城県のマスコットキャラクター「むすび丸」があしらわれた郵便ポスト。

いつものごとく時間が早すぎて見て回れるところが限られ、かと言ってこのまま仙台をスルーするのも寂しいので海の方に向かって走る。定禅寺通りから東に向かう。

全然違う話をひとつ。
4月から自転車の交通違反に対して反則金制度による取り締まりが適用されるようになり、注意するようになったことの一つに「信号」の見方がある。下の写真のような交差点を車道を走行して直進する場合、まあ普通は進行方向の車道の信号を見ていればいいのだけど、ここに時々罠がある。横の横断歩道についている信号にも注意しなくてはいけないのだ。実はこの横断歩道用の信号には「歩行者・自転車専用」と書かれていて、これが書かれている場合は、車道を走行する自転車でも車道の信号ではなく、横断歩道の信号に従わなくてはいけない。
はっきり言ってこれはかなりきついルールだ。まずこの交差点のように大きい交差点だとそもそも信号までの距離が遠くてこの文字が読み取れないことがある。それに他の多くの交差点では車道の信号に従えばいいので普段はそこに注意が向いており、そこから大分視界から外れた位置の歩道信号にまで気づけないことが多いと思う。こんなので信号無視の切符を切られるのだから、ずいぶんいじわるな規則だと思う。ただでさえ自転車の交差点通行は複雑かつ理不尽なルールとなっているので、何とかしてほしい。
(これらの交通ルールは以前からずっと変わらず決まっていたものであって、4月から新しくなったものではない。昔からこういうルールだったのだけど取り締まりが厳しくなるので注意する必要が増えたというだけだ。)


7:55 日和山(ひよりやま)に到着。
ここは仙台港の南側の「蒲生干潟」と呼ばれるところにある「日本一低い山」だ。国土地理院の地図にも正式に標高が記された山で、その高さは「3m」




以前は標高6mで日本一低い山だったが、その後大阪の天保山(4.5m)に抜かれ(?)ていた。
しかし東日本大震災の津波で削られてしまい消滅か?と思われたがかろうじて山体が残っており、国土地理院もその高さを「3m」と認定してふたたび日本一低い山となった。


でも実際行ってみるとその山頂は周りの土手の高さともほとんど変わらない状況だ。まあここはあまり野暮なことは追求せずに面白がって楽しめばいいとは思うけど。(笑)




その後、近くの高砂市民センターに向かい「登頂証明書」を発行してもらう。(笑)
センター内ではこの地区の昔の写真や資料が展示されていて、津波で削られる前の日和山の写真もあった。僕も震災前に来たときはこの日和山に登っている。


さて、この時点で僕は気持ちが固まった。ここ数日の天気・天気予報は不安定で全くあてにならないけど、とりあえず「今」はよく晴れたいい天気だ。そしてほぼ確実に明日は雨だ。台風もおかしな動きをしているし前線もびったりと停滞して、少なくとも一週間は雨模様になると読んだ。それならもう今日中に自宅まで帰ってしまおう。かなりの距離になるけど走れない距離じゃない。極端なアップダウンも無いはずだ。
8:50 朝はまだカントリーマアムしか食べてなかったので、近くのセブンイレブンに寄ってパンを食べて腹ごしらえをする。

ここから今度は阿武隈川の河口「鳥の海」方面に向けて南下する。
仙台港から仙台空港に抜ける県道はいつも交通量が多く、今朝もびっしり渋滞気味。さすがに自転車でも走りにくいのでさらに海側の道を探して走る。

「貞山掘」「貞山運河」と呼ばれる水路の脇を通るサイクリングロード。
この貞山堀は松島湾と阿武隈川河口を結ぶ約30kmもの運河だ。現在は仙台港の工事で無くなっている部分もあるが、松島湾から北側の北上運河などと合わせると合計50kmもの長さになる日本一の運河で、江戸時代の仙台藩や明治期の水運物流を支えた。

海岸沿いの道を走っているけど、防潮堤で全く海は見えない。
途中、名取の「かわまちてらす」の脇を通るがお店はまだどこも開いていない。
仙台空港の横を過ぎて岩沼市に入ったところに羊がいた。メェ~


10:40 阿武隈川の河口に掛かる「亘理大橋」を渡る。


阿武隈川ではおそらく「しじみ漁」をしていると思われる人が数人。遠くてよく見えなかったけど、かごの中にはシジミだとすればかなり大きい貝がザクザクはいっていた。

阿武隈川河口の南側の「鳥の海」や「荒浜地区」は、父の生まれ故郷であり、僕も小さいころからよく連れてきてもらっていた懐かしい場所だ。
しかし鳥の海周辺や荒浜漁港の町などは津波で全て流されてしまった。海水浴でいつも遊びに来ていた叔父叔母従弟の家も跡形も無い。そこには今は防災公園や避難丘が作られている。

鳥の海海水浴場も様子がだいぶ変わった。
海がかなり遠くなり、きれいな砂浜だったところに草が繁茂している。

唯一昔の面影が残るのが漁港の岸壁。生まれて初めて海釣りをした場所だ。アイナメやメバルなど、川では見たことのない初めての魚の「引き」の感触が今でも手に残っている。

その後しばらく親戚宅やお墓などを巡りながら亘理・荒浜近辺をうろつく。
もう今はすっかり有名になった「あら浜」。
震災前は寿司屋としてここにあった店で、父が孫たちに「回らない寿司を食べさせてやる」と張り切って連れてきていた思い出の店だ。
震災後店が再建され復興の勢いに乗って「はらこ飯」が一躍有名になり、現在はミーハーグルメ客が押し寄せる繁盛店になっている。

亘理でだいぶ時間を使ってしまった。やっぱり自動車と違って自転車で懐かしい場所を回ると、細かくあっちもこっちもと寄ってみたくなってしまう。
13:15 亘理から隣の角田町に抜ける途中、一天にわかにかき曇り雷鳴が鳴響く。雨もポツリポツリと降り出す。
ああ、やっぱり今日も雨なのか・・・・

13:40 雨宿りを兼ねて角田のセブンイレブンに入る。
店先でパンを食べていたら、トラックに乗ったおじさんが「これ飲みな!」って言ってファンタをくれた。うわー!全く予想していなかったタイミングでこんな風に親切にされると本当にうれしい。ファンタなんて飲むの何年ぶりだろう。
雨雲が通り過ぎたと判断して走りを再開。丸森町の方に向かって阿武隈川沿いに、土手のサイクリングロードや国道349号を走る。

14:15 丸森町に入る。阿武隈急行の赤い鉄橋が見えると、ああ丸森町だなと思う。
実は福島から阿武隈川沿いに保原・梁川・丸森・角田・亘理までのこの道は、中学2年の時に弟と初めて自転車でロングツーリングしたコースだ。あの時はまだセミドロップの通学用自転車だった。いろいろ計画・準備し、親に説明して許可をもらい、父の実家までのサイクリング。楽しかったなぁ。今でも思い出すよ。


この不思議な噴水。ポンプなどは使っていない噴水だ。「弘法の噴水」というらしい。仕掛は山の中の貯水池からの落差で噴き出しているらしい。

阿武隈川は福島市で育った僕にとって最も身近な川だけど、福島や亘理で見るゆったり流れる川と違い、この丸森・梁川近辺の阿武隈川はかなりの急流で、最初通った時は、本当に阿武隈川なのかとかなりびっくりした。川岸には太い孟宗竹の林も多い。



流れの緩やかになる所にはまだ「渡し船」があった。
今は竹林に覆われてその岸は見れなかったけど。

15:10 福島県に入る。6月に一度入っているので新たなカウントにはならない。
対岸の崖には阿武急の「兜駅」が見えた。


どんどん走り続ける。
15:40 梁川を通過。

16:00 保原を通過。

16:40 そして福島市の土手のサイクリングロードに入る。もうこのあたりはホームグラウンド。庭だ。
小学4年生の頃に初めて釣りをしていた川岸の突堤の跡。


17:00 福島県庁に到着。



ここまでですでに140km以上走っている。郡山まであと50km以上。時間も17時を回っている。ここまで来てしまったらもう泊まるところを探すより走ってしまうしかない。だんだんと暗くなってくる。

夜の国道4号バイパスを南下する。昼間よりも自動車の怖さ、ストレスが数段上がる。
18:40 道の駅安達で休憩。メロンパンと酪王カフェオレ!

21:10 そして本当にふらふらになりながら自宅に到着。本日の走行距離195km。朝6時から走りづめ。まじ疲れた~~~~~~


家に入るなり冷蔵庫を開けてビール1缶!2缶!

そして冷凍庫に入っていたお好み焼きを電子レンジで温めて食べる。
ああ、ひと息つけた。ちゃんと家に帰ってこられた。良かった・・・

その後体重計に乗ってみた。「62.9kg」
ビール2缶とお好み焼きを食べた後だから、空っぽの状態の体重は大体62kgくらいだろう。
4月に旅に出る前が75.2kgだったから13kg近い減量だ。
後半はできるだけたくさん食べるようにしていたけどそれでも波があるし、十分な量を食べられないこともあった。テント泊の自炊だと食事そのものが簡素になってしまって栄養不足になりがち。第3ステージは秋冬で気温も下がるし、体力を落としすぎると風邪をひいたり、体温維持もできなくなっちゃうので、根本的に食事の方針を改善する必要があると思われる。

さて、ということで目論見より数日早かったが無事一時帰宅し「第2ステージ終了」となった。計画全行程の約半分だ。
この後は、自転車等の機材の点検・修理、秋冬向け装備の入れ替えなどをして、第3ステージ(東海、関西、中国、四国、九州、沖縄ステージ)に再出発する。
ただちょっと別の事情があって再出発の日程は当初より遅れ、9月14,15頃になる予定。
ブログもそれまではお休みです。
(翌日、朝起きたら体中がバキバキに痛い。無理して200km走ったせいなのか、家に帰って緊張が解けたことによる反動なのか。旅している最中は感じたことのない全身の強い疲れ。その状態が数日続き、やっと他のことをまともに考えられるようになってようやくブログを更新。
遅くなりました。m(_ _)m )
ゆるゆるのろのろ。
本日の走行距離: 195km
本日までの総走行距離: 10,465km
宿泊地:郡山市・自宅
起床:4:30
就寝:-
天候:曇り
主な食事:カントリーマアム、焼きそばパン、ずっしりデニッシュ、マヨコーンパン、メロンパン、お好み焼き

コメント
おおぅっ、まさか翌日に郡山まで走っていたとは!
一先ずお疲れさまでした。無事で何より。しっかり休んで下さい。
また福岡で待っています。